よく、ドラマなどで「就職面接に向かう途中、道で老人を助けたら…なんとその人が会社の会長だった」みたいな”あるある展開”がありますよね?

でもそんな話、フィクションの中でしかありえない……と思っていました。
この人に話を聞くまでは!

今回取材したのは赤坂のメンズ美容院『RE:ON』でオーナーを務める美容師の亀山さん。「赤坂のお店」と「地元広島にあるお店」の2店舗を経営するという、どう考えてもヤリ手な人。オーナーという肩書きの人に会うのは僕も初めてで、正直なところ少し緊張していたのですが…

実際に会った亀山さんは、想像と全然違う人でした。語弊を恐れずにいうと「めちゃくちゃ可愛い野球部の後輩」みたいな感じ。ほら、そういう奴いるじゃないですか。なんかいつも楽しそうに懐に飛び込んできて、先輩たちが思わずイジりたくなるような後輩。

すご腕オーナーでありながら、この圧倒的な有能な後輩感のギャップがとにかく最初の印象でした。

◆関西を”制覇”していた男・亀山青年

で、この亀山さんが嘘みたいな体験をしたのは今から10年ほど前。駆け出しの美容師として働いていた頃の話。

勤務していたお店は関西屈指の高級住宅街・芦屋の程近くで、経営者や地主など、お金持ちがたくさん来店していたそうです。

そんななか亀山さんは抜群の接客と技術でお客さんに気に入られまくり。本人は冗談で「関西を制覇していた(笑)」と語っていましたが、あながち誇張ではないくらい気に入られまくっていたそう。

さらに僕の印象通りの「ズバ抜けたコミュ力」で、お店でヒマな時間があると街に繰り出し、通りすがりのお客さんを捕まえて髪を切っていたりしたそう。

そしてある日。運命の老人との出会いを果たします。

◆たまたま声をかけた老人が…

少し時間が空いた亀山さんは、いつものように店の外に出たところ道の向こうに1台のタクシーが停まりました。

車から降りてきたのは、パジャマのようなヨレヨレの服を着た1人のお年寄り。髪は薄くなっているというか、ほとんどなかったそうなのですが…

「よかったら、髪を切りませんか〜!?」

道の反対側から満面の笑みで声をかけた亀山さん。すると、急にそんなことを言われたのが面白かったのかそのお年寄りがそのまま来店してくれたそう。

不思議な出会いをしたこの人こそが…芦屋の大地主かつ多数の会社を経営するものすごいお金持ちだったのです! 仮にAさんとしましょう

亀山さんの人柄だけでなく顔剃りの技術も気に入ったAさんは、そこから毎日来店。そのうち休日も亀山さんが運転手として共に過ごすようになり、大量に保有していた高級車はどれでも使っていいよと言われる関係になり、Aさんが経営する飲食店はいつでも使えるようになり、最終的には『ウチの会社を継いでくれ!』という話に!

様々な事情があり断腸の思いで辞退した亀山さんですが、相手の懐に飛び込んでいく力というのは、本当に人生を劇的に動かしてしまうものなのですね。

◆実は実家は155年続く美容室!

正直、このお話も波乱万丈すぎる人生の序章に過ぎませんでしたが(笑) ひとまず今回はここまで。

実は…そんな亀山さんの実家は、広島で155年も続く美容院!

創業は明治4年。断髪令が発せられた頃にお侍さんのちょんまげを切るところから始まったという、これまた嘘みたいな歴史を持つお店なんです。

広島にお立ち寄りの際は、ぜひ!

ヘアーサロンKAMEYAMA(広島県府中市府中町864-4)
https://www.instagram.com/kameyama.fuchu/